「海の中を見てみたい」釣り人なら誰しもそのような思いを持ったことがあるのではないでしょうか。特に魚がいるかどうかも分からないような状況の時は、いっそのことカメラを沈めて海の中を見てみたいと思いますよね。また、魚だけではなく海底の起伏や障害物などを目視で確認できると、ポイントの攻略にも繋がります。
今回はそんな願望を叶える、釣りに適した水中撮影対応のカメラについてご紹介します。
目次
リアルタイムで映像を確認したい人は
「水中にカメラを沈めたけど、どんな映像になっているかわからない」「映像を実際に確認しながら撮影したい」という方は以下の点に注意してください。
注意点:水中ではwifiが届きません
最近のカメラは、wifiやbluetoothを使って、スマホのアプリでリアルタイムに映像を確認することができます。
海の中をリアルタイムで確認することができれば魚が餌をバイトする瞬間も見ることができたり、非常に面白い映像を撮影することができそうですね。
しかし、残念ながらwifiなどの電波は水中では届きません。ですから、リアルタイムに映像を確認したい場合は有線でカメラを繋ぐ必要があります。
どんなカメラにも使える電波ケーブル
wifiの電波が届かない対策として、ケミホタルで有名なルミカから「Bi Wireless Line」という商品が販売されています。
ケーブルの先端をカメラの防水ケースに取り付け、もう片端(3.5mmミニプラグ)をスマートフォンなどのデバイスに繋ぐと、wifiの電波が届くようになるというものです。

出典:ルミカ
私も10mのものを一本持っていますが、実に快適に撮影することができ重宝しています。カメラへの取り付け方法も両面テープを使いますので簡単です。
釣竿型水中カメラ うみなかみるぞう君
釣り竿の形をした水中カメラです。ラインの先についているカメラを沈め、手元のモニターで確認できます。
PowerVision PowerRay 水中ドローン
水中ドローンは水中を自在に動きながら撮影ができます。釣りをしながら、というのは難しいと思いますが、いつも行く釣り場の様子を見たり、どんな魚がいるのかを観察するには適しています。PowerRayはDMMのレンタルで格安でレンタルすることができますので数回の利用だったらそちらを利用したほうがいいでしょう。
GoPro HERO8
言わずと知れたウェアラブルカメラ、ゴープロの最新機種です。水中カメラとして使用するだけではなく、頭や胸に取り付ければ主観の釣り動画も撮影できます。
HERO6からは手ぶれ補正が強化され、水中撮影でも安定感も発揮します。下の動画はHERO5とHERO6の水中撮影を比較したものです。手ぶれ補正だけではなく、色温度も的確に合わせられるようになっているようで、色の再現性も向上しています。
動画の画素数や特にこだわりのない人は、さほど性能に違いのないGoPro HERO6でも十分だと思います。
数あるウェアラブルカメラからGoProをオススメするワケ
現在、GoProを筆頭に様々なウェアラブルカメラが販売されており、その多くが防水ハウジングのオプションを用意しています。それでも私がGoProをオススメするのは以下の理由からです。
①ハウジングなしでも10m防水

出典:Amazon
他社のカメラの多くはハウジングを使用することで防水対応になるものが多いですが、GoProは本体だけで10mまでの防水に対応しています。(ハウジング使用時は更に60mまで防水)
カメラ自体が防水対応していないと、ハウジングの中に水が入ってカメラが濡れてしまう、所謂”水没”の危険とは常に隣り合わせです。これが何かとストレスになります。
②給電しながら撮影できる
これは陸上での使用法になりますが、GoProはモバイルバッテリーからUSBケーブルで給電しながら撮影できます。
釣りをしているとついつい時間が長くなることがありますので、バッテリーが外でも充電できると言うのは大きなアドバンテージです。
純正のポータブルバッテリーが販売されていますが、モバイルバッテリーで有名なAnkerなどの製品も使うことができます。
②画質が綺麗
Amazonにはびこる安物のウェアラブルカメラを何個か試してきましたが、やはりGoProは圧倒的に画質が良いです。特に水中は暗いのでISO感度が上がりやすく高感度耐性も重要な要素となります。
画質に関してはSonyのアクションカムシリーズも優秀です。しかし縦長だと頭の正面や胸の位置にマウントする際にかなり前に飛び出る感じになってしまうので今回は選択肢から除外しました。
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カメラをロープなどで吊るして水中に沈めると、カメラが回転したりしてなかなか狙い通りの画角にすることができません。そんな時にオススメなのは360度カメラです。
360度どの方向も撮影できるので水中でのカメラの向きを心配する必要もなく、快適に撮影することができます。
注意:水中では継ぎ目が綺麗に繋がらない
水中では光の屈折率が変化し、水上と水中ではカメラの画角が異なります。(水中だと画角が狭くなり、焦点距離が長くなります。)
360度カメラは通常2つのレンズの映像をステッチ(繋ぎ合わせて)1枚の360度の映像を作り出していますが、これは陸上での使用を想定しているため、水中では綺麗にステッチできないのです。
GoProの360度カメラであるHero Fusionもハウジングなしで5mの防水に対応していますが、画像は綺麗にステッチされません。
基本的には360度カメラを水中で綺麗にステッチさせようと思うと、水中の画角変更に対応した専用ハウジングを使う必要があります。
360度派のオススメカメラ:THETA V

出典:Amazon
THETAシリーズはリコーが出している360度カメラで、水中ハウジングに対応している360度カメラです。
下の動画は実際に水中で撮影されたものです。下の方にハウジングの一部が若干見えていますが、防水対応の360度カメラの中では割と綺麗に繋がっている方です。
防水対応の360度カメラは他にもありますが、一番手軽に、そしてある程度まともに撮影できるTHETAが1番のオススメです。
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