ドブ漬け水洗いをやってもいいリールとダメなリール

最近、影響力のある方がYoutubeなどで「すべてのリールは水にドブ漬けで洗うべき」と情報発信されているのを見ました。視聴者層を鑑みると90%は間違った内容ではないと思うのですが、大切なリールを壊してしまう可能性のある内容でした。

結論から言うと、水にドブ漬けしても良いリールとダメなリールがあります。

ドブ漬けできるのは、ダイワで言うところのマグシールド、シマノで言うところのxプロテクトが搭載された機種です。これらのリールは10秒程度ドブ漬け洗いしても浸水することはほぼ無いと思います。

問題なのはそれらの機構が施されていない低価格帯のリールです。低価格帯と言っても~1万円くらいのリールになるので決して安いものではありません。

ダイワを例に出すと、レガリス以下のリールになります(2021年現在)

浸水のダメージが致命的なのは、やはりワンウェイクラッチです。ワンウェイクラッチはリールが逆転しないようにするベアリングのような部品ですが、ここが浸水するとシャリ感がでたり、最悪固着してリールが回らなくなることもあります。

ワンウェイクラッチの浸水経路は主にローターとボディの間です。この隙間は2mm程度のもので、シャワーなどで上から水がかかる分には浸水しないようにできていますが、水没させるとワンウェイクラッチまで浸水します。

ダイワの場合、ワンウェイクラッチを海水から保護しているのがマグシールドです。

ワンウェイクラッチの軸となるクラッチリングと、シールドキャップ(ワンウェイクラッチを格納している部分の蓋のようなもの)の隙間にマグオイルが充填されており、水が入らないようになっています。

この動画で、浸水実験をされていますが、マグシールドが施されたワンウェイクラッチ部分は浸水していないようでした。

マグシールドがないリールはどうなっているのか。

クラッチリングとシールドキャップの間には隙間が空いています。つまり、水が入りたい放題です。

前述したように、上からシャワーを掛ける程度では水は入りませんが、ドブ漬けなんてしようものなら水が一気にワンウェイクラッチまで到達してしまいます。しかも、それは真水ではなくオイルや海水の塩分、微生物や空気中のゴミなどあらゆる汚れを含んだ水です。

ワンウェイクラッチが格納されている場所や、ワンウェイクラッチ自体に通気性がないため、一度水が入ったらなかなか抜けません。結果、塩分を含んだ水に付けたまま放置することになり、錆が広がってしまう可能性があります。

そうなると、シャリ感どころではなく、固着がおこりハンドルが回らなくなってしまいます。

マグシールド非搭載機種の場合、ローターの裏側を洗浄するときは分解が必須です。飛沫化した海水が付着しているので定期的にローターを外して拭いてあげることをおすすめします。